刑務所収監時に持参できる物品

持ち込み品 刑務所

逮捕・起訴後に保釈され、裁判の結果、懲役刑・禁固刑が確定した場合、刑務所へ収監されることとなりますが、下着等の衣類や筆記用具、日用品等を持参することができます。

衣類

男性の場合、肌着(Tシャツ、長袖シャツ、ズボン下など)、パンツ、靴下が持ち込め、女性の場合はブラジャーも持ち込み可能となっています。

ただし、刑務所のルールに適応した形状・素材・色・柄・厚さなどを満たしていないと利用できないため注意が必要です。

持ち込み可能衣類の一例(すべての刑務所で許可されているわけではないため、ご注意ください。)

性別持ち込み可能衣類
男性・肌着(半袖または長袖のシャツ)
・メリヤス(ズボン下、パッチ、ももひき、タイツ)
・パンツ
・靴下
女性・肌着(半袖または長袖のシャツ)
・メリヤス(ズボン下、パッチ、ももひき、タイツ)
・パンツ
・靴下
・ブラジャー(ワイヤーレスタイプ)

これらの衣類は、施設ごとに異なる細かなルールに適応する必要があり、規則に適応しない衣類は利用できません。

<刑務所での衣類規則>(こちらは一例であり、すべての刑務所で同じルールではありません)

衣類の種類規則例
肌着白またはベージュの単色であること。
ヒートテックのような伸縮性や機能性のあるものは禁止。
首回り・手首・足首の形状の指定あり。
厚さの制限あり。
[メンズ]冬用肌着(メリヤス)
[レディース]冬用肌着(メリヤス)
男性パンツボクサーパンツまたはトランクスが許可されています。
ブーメランパンツなどの股浅タイプは禁止。
色・柄も制限かかかる場合あり。
ヒートテックのような伸縮性の高いものは禁止。
[メンズ]ボクサーパンツ
[メンズ]トランクス
女性パンツ白またはベージュの単色であること。
レースやリボンがついているものは禁止。
生理用品が入る2重のものは禁止。
[レディース]パンツ
靴下白・黒・紺・グレーの淡色であること。
ワンポイントの刺しゅうも禁止。
ハイソックスは禁止。
形状の規定としてかかとで止めるタイプも禁止。
[メンズ]靴下
[レディース]靴下
ブラジャー白・ベージュの単色であること。
ワイヤーレスであること。
パットが取り外せるものは禁止。
パットの穴やポケットが開いているものは禁止。
形状(ノーマルブラ・タンクトップ・ハーフトップ等)の制限がある施設もあります。
[レディース]ブラジャー

持ち込み衣類は、収監時に厳しく検査され、せっかく用意した衣類が利用不可であるなどといった事例も多く報告されています。

「ある程度なら大丈夫」とは考えず、施設のルールに完全適応した衣類を用意する必要があります。

さしいれやでは、上記以外の細かなルールも各都道府県の施設へ確認を取り、適応品をご用意しております。

日用品

眼鏡やコンタクト、接見やタオルなどの日用品の一部は持ち込みも認められていますが、施設で許可された形状であることはもちろん、ハイブランド品であったり、絵柄があるものは持ち込みできません。

眼鏡高級ブランド品は持ち込めません。
派手な装飾があるものは禁止。
眼鏡ケースも規定内であれば持ち込めます。
コンタクトコンタクト及び洗浄液も持ち込めますが、検査後に受け渡しがされます。
電気カミソリ乾電池式タイプの電気カミソリは持ち込み可能で、替えの乾電池も持ち込み可能です。
石鹸石鹸及び石鹸ケースの持ち込みは可能です。
高級石鹸も持ち込み可能ですが、100g以下タイプのケースに入るものでなければいけません。
歯ブラシヘッドが小さいものや、毛先が極細タイプのもの、山切カットタイプのものも持ち込むことができます。
歯磨き粉も併せて持ち込み可能です。
ちり紙一般家庭で利用されているテッシュ箱のものではなく、「ちり紙」でなければいけないのでご注意ください。
タオル単色であれば、黒や紫などでも持ち込み可能です。
しかし、絵や柄、刺繍が入ったものは禁止です。
ハンカチタオルタオル記事のハンカチも許可されますが、単色のもので、絵や柄・刺繍が入っているものは禁止です。

その他に、ロザリオや数珠などの信仰に関する物品も、許可される施設が多いようです。

これらの日用品は、持ち込みは可能な場合がありますが、差し入れはできないことがほとんどです。

また、面会人などが施設の売店で購入手続きを行うと、収容者へ物品が渡されます。もちろん、収容者も持参金や作業報奨金で購入することも可能です。

筆記用具

鉛筆・シャープペンシル・ボールペンなどの筆記用具も持ち込み可能な場合がありますが、施設によっては持ち込み禁止の場合があり、施設内の売店でのみ購入可能とされる場合がありますのでご注意ください。

鉛筆黒の鉛筆及び赤の鉛筆も許可されています。
消しゴム過度なデザインのものでない、一般的な白い消しゴムは持ち込み可能です。
シャーペンシャーペン及びシャーペンの芯も持ち込み可能ですが、特殊な形状のものは持ち込みできない可能性が高いです。
ボールペン一般的なボールペンであれば、持ち込み可能で、替え芯も持ち込みを許可されています。
定規筆箱に入るサイズの定規は、持ち込み可能です。
筆箱プラスチックケースの15cm程度の筆箱が許可されています。
下敷き無地で単色のものが推奨されています。
切手切手は何枚でも持ち込み可能で、中には数百枚単位で持ち込む方もおられます。
便箋便箋は罫線が入ったものでないと許可されません。(真っ白の便箋は不可。)
封筒封筒は2重になっているものは持ち込み禁止となっています。

書籍

雑誌、漫画や辞書・学習書なども持ち込み可能です。

差し入れについても、多くの施設では書籍の差し入れが可能となっていますが、刑務所の場合、1か月に3冊までや5冊までなどといった制限がありますので、差し入れ前には確認が必要です。

アダルト書籍については、施設ごとに制限がありますが、ルール内のものであれば持ち込みや差し入れることも可能です。

アダルト誌の差し入れはこちらへ

さしいれやでは、週刊誌・ファッション誌をはじめ、キャンプや車・バイクなどの雑誌を始め、小説や漫画などの差し入れ品をご用意しております。

また、掲載していない書籍もお届けすることが可能となっておりますので、お気軽にご相談ください。

  • 国語辞典と漢字辞典を差し入れたい。
  • 英語の教材を差し入れたい。
  • 聖書を差し入れたい。
  • 大好きな作家の最新小説を差し入れたい。

など、ご要望には柔軟に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

「さしいれや」へ書籍のお問い合わせ・お見積もりはこちらへ

現金

懲役刑での作業には作業賞与金が支払われますが、1か月あたり4,260円となってり(1日ではなく1か月の平均金額です)、下着や書籍・文房具などを頻繁に購入することは難しいです。

刑務所内の売店は、種類も乏しいうえに定価以上の価格で販売されていることが多く、雑誌や新聞・下着などを頻繁に購入できるものではありません。

入所時にある程度の現金の持ち込みも可能であることや、家族から毎月現金書留で2~3万円程度差し入れされる場合などがあります。

持ち込み量

入所時の衣類や書籍・日用品の持ち込み量は、おおむね1つのボストンバッグに入る程度の量が認められています。

段ボール箱に換算すると、ミカン箱1個までが認められる量の目安です。

中には、石鹸だけをなん十個も持ち込む方もいます。

新型コロナ対応として、多くの施設では今までより多めの衣類等を持ち込むことが許される傾向となっています。(地域・施設によっては対応が異なるため、ご注意ください。)

タイトルとURLをコピーしました