共犯者が同時に逮捕された場合は、それぞれ別の留置場に勾留される

留置所

共犯者が同時に逮捕された場合、原則として異なる留置場に収容されます。本記事では、その理由や勾留先の決まり方、送検時の配慮、家族が知るべき注意点について詳しく解説します。また、留置場にいる家族への差し入れの方法についても紹介します。

共犯者が同じ留置場に入れられない理由とは?

・口裏合わせや証拠隠滅のリスクを防ぐため

刑事事件の捜査では、真実の解明が最も重要です。共犯者が同じ留置場に勾留されると、互いに証言をすり合わせて事実と異なる供述をする可能性があります。そのため、警察は共犯者を別々の留置場に分けることで、口裏合わせや証拠隠滅を防ぎます。

・刑事手続き上の決まりとして分けられる

刑事手続きでは、証拠隠滅や逃亡を防ぐためにさまざまなルールが定められています。特に共犯者同士が接触することで捜査に影響が出ることを避けるため、原則として異なる留置場に収容されるように手配されます。

逮捕後の勾留先はどう決まるのか?

・逮捕された警察署ではなく近隣の警察署に収容される

通常、逮捕された人は最初に逮捕された警察署に留置されることが多いですが、共犯者がいる場合や収容スペースの関係で、近隣の警察署へ移送されることがあります。

・収容人数の関係でさらに遠方の警察署に移されることも

留置場の収容人数には限りがあります。特に大都市では留置場の混雑が激しく、一定の人数を超えるとさらに遠方の警察署へ移送されることも珍しくありません。そのため、家族がどこの警察署に勾留されているのか把握するのが難しい場合もあります。

家族が共犯者と同時に逮捕された場合の注意点

・勾留先を知る方法は?

逮捕された家族がどこに勾留されているかを知るには、警察に直接問い合わせる方法があります。しかし、捜査上の理由から家族に対しても情報が開示されにくい場合があります。

・弁護士なら勾留先を特定できるが、家族には情報が開示されにくい理由

弁護士は依頼者の権利を守る立場にあるため、勾留先を特定しやすい立場にあります。しかし、家族が警察に問い合わせても「お答えできません」と言われることが多く、勾留先を知るには弁護士を通じるのが確実な方法となります。

留置場にいる家族に差し入れをするには?

・勾留先を知ることが難しい場合の対処法

家族がどの留置場にいるか分からない場合、弁護士に依頼することで確実に勾留先を特定できます。また、警察署に直接問い合わせる方法もありますが、情報が開示されない可能性もあるため、慎重に対応する必要があります。

・差し入れ可能な品目や手続きの流れ

留置場では、差し入れできる品目が厳しく制限されています。一般的に差し入れ可能な品目には以下のようなものがあります。

  • 書籍(雑誌や漫画を含む)
  • 衣類(スウェット、下着)
  • レターセット(切手、封筒、便箋)
  • 現金(多くの留置場では、概ね3万円まで)

また、差し入れには特定の手続きが必要となります。例えば、警察署の受付で指定された時間内に持参する、手続き用紙に必要事項を記入するなどのルールがあります。

まとめ

共犯者が同時に逮捕された場合、証拠隠滅や口裏合わせを防ぐために別々の留置場に収容されます。勾留先を知ることは家族にとって難しい場合が多いため、弁護士を通じて確認するのが確実です。留置場への差し入れにはルールがあり、許可された品目のみ持ち込むことができます。「さしいれや」では、こうした手続きを代行し、ご家族の不安を少しでも軽減できるようサポートしています。

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