通勤するためには電車を利用しなければいけないし、電車に乗ったら痴漢冤罪のリスクもあるし、いったいどうしたらよいのでしょう・・・
平成の時代には、「その場から逃げる」や「身分証明書(免許証)を見せれば大丈夫」などとテレビや雑誌などで言われていましたが、令和の時代ではこれらは通用しません。冤罪を晴らすためには、逃げずにその場で戦わなければいけません。
【「その場から逃る」は大間違い!】
駅のホームから線路へ出て逃げてしまったり、立ち入り禁止の場所へ逃げてしまったりしては絶対いけません。
それらの禁止区域へ一時的に逃げてしまっても、防犯カメラやその場にいた人々がスマホなどで撮影し、のちに「鉄道営業法違反」での逮捕や「電車の遅延による高額な損害賠償請求」で数百万円~数千万円請求されることもあります。
電車を止めなかったとしても、防犯カメラやスマホ撮影の動画や写真から、亡者を特定し、のちに逮捕される可能性が高く、「やましいことをしたから逃げた」と疑われてしまいます。
逃げた後に逮捕されると、通常だと2~3日の拘束で済むものが、最長の23日間の勾留や、起訴された後の保釈が認められにくくなったり、裁判でも不利になることが多いようです。
【「身分証明書(免許書)を見せれば逮捕されない」は間違い!】
駅のホームで、被害者女性や駅員により、私人逮捕されないために、「身分証明書を見せればよい」は、通用しません。
身分証を見せ、「私は身分を明らかにしました。これ以上に不当に拘束するならば、監禁罪で訴えます!」と言えばよいなどと、言われていますが、間違いです。
身分証をちらっと見せて、「身分を明らかにした」「逃亡の恐れはない」は、通用しません。
ではどのように対応するのが良いのでしょうか?
その場(駅のホーム)で、そのまま動かずに対応することです。
駅員に駅員室などへ移動を促されますが、やっていないならその場で疑いを晴らすことが大切です。
【その場(駅のホーム)でやるべきこと】
- すぐに駅員室へ移動してはいけません。その場でやることがたくさんあります。
- スマホの録音機能を使って、会話の録音をします。(事前に操作方法を勉強しておきましょう)
- 自分は痴漢をやっていないことをはっきり伝える(ただし、相手を侮辱したり、わめいたりしてはいけません。)
- 相手の言い分を先に聞き、録音しましょう。(先に自分が状況を言ってしまうと、相手が都合よく話を合わせてくる可能性があるためです。)
- 相手の言い分に対して、矛盾点を見出して、きっぱりと反論しましょう。
- 自分が疑われていることを周りに伝え、目撃者に助けを求めましょう。
- 自分がやっていないことを証明してくれる目撃者に証言してもらいましょう。(「自分自身の人生がかかっているので助けてください!」と何が何でもお願いしましょう。)
- 必ず、自分がやっていないことを証明してくれる方の連絡先などメモしましょう。
- 勘違いや間違いだと被害者や駅員にわかってもらってから、その場を離れましょう。
駅員室へ移動させられてしまったら、その流れで警察に引き渡されてしまうことはとても多いですが、最近の警察は、「申告されたら誰でも逮捕することはない」とも発言していますし、駅のホームで取得した会話の録音を開示することで、逮捕されないケースもあるようです。
弁護士を呼ぼうにも、駅員室に連れていかれてしまうと、弁護士にも合わせてもらえないので、駅のホームで弁護士が来るのを待つほうが得策です。
もちろん、警察に逮捕されると、事情聴取には弁護士が同席できませんので、その場(駅のホーム)で粘り強く対応することも、令和の時代を生き抜くためには必要なこととなります。
事前にこれらをわかっていたとしても、いざ痴漢に疑われると、パニックになりそうで不安だなぁ・・・
痴漢冤罪に対応した保険もあり、月々数百円で、いざ疑われたときに、弁護士に連絡が出来ますし、上記のようなアドバイスを得ることが出来、落ち着いて対応ができます。
又、上記以外のことが発生しても、様々なアドバイスをもらえますし、現場に駆けつけてもらえることもできるサービスもあるようです。
通勤や通学のために電車を利用することは必要ですが、電車の中で疑われないために、「女性の背後には絶対に立たない」「電車内の防犯カメラのある車両の映る範囲にいる」など、日ごろの努力が必要です。
又、鉄道会社様には、「女性専用車両」だけでなく、「男性専用車両」を早期に設置することが多くの方から望まれます。(混雑した社内というのは、銭湯や更衣室・トイレと同様に、男女で区別すべき空間であると、鉄道各社様には認識していただければ、早期の男女別の車両も生まれるのではないでしょうか。)
とはいえ、痴漢をする不届きものが一番の悪であることは間違いありません。